確率8万分の1の奇跡。破水しないまま生まれた娘

Australia Life

2人目の出産は1人目より早い

これはよく聞く話だと思いますが、2人目は1人目の時より早く産まれてくると言われています。

私は1人目を水中分娩で4時間で産みました。

なので2人目が産まれてくるのは早いだろうというのは予想していました。

1人目の時は破水から始まり陣痛が最初から5分間隔だったので、

今回はどんな出産になるだろうかとドキドキしていました。

定期検診で何度か追加のエコーをしたのですが、赤ちゃんのサイズが普通より小さく、

予定日1カ月前にはもうお腹も下に下がっているのが見て分かったので、

いつ産まれてもおかしくないと言われていました。

主人はシェフなので朝から深夜まで家にいません。

フラットメイトは2人いますが、ちょうどホリデーで日本に帰っていたり、入れ替えの時期だったり。

そのタイミングが重なって、息子と2人きりになる時期と出産予定日が被ってしまったので、

念の為、家の近くに住んでいるママ友に連絡して「誰もいない時に産気づいたら息子を頼む!」

と話していたぐらいでした。

でも実際は、38週と4日目に産まれたので、

早く産まれると言ってもすごく早く産まれるわけではなかったです。

両親来豪と出産

1人目の時は、父のビザが降りていなかったアクシデントがあり、

母だけ先に来て、その日の夜に産まれたのですが、

今回も両親が来豪した次の日の朝に出産となりました(ビザは大丈夫だった!)。

こればかりはなぜか分からないけど、親の顔を見たら安心するのかもしれません。

今回は朝方、生理痛のようなものが徐々に強くなったり、収まったりを繰り返していて、

不規則な陣痛があり、破水もしなかったのでしばらく様子を見ていましたが、

4時ごろになって産まれそうな気がして病院に連絡しました。

今回は電話をするタイミングがはっきりわからなかったのですが、

電話をしながら様子を伝えたり今の状態を話したり。

1人目の出産が早かったことを伝え、とりあえずもう少し様子をみてまた連絡すると言ったのですが、

その20分後にはやっぱり産まれる気がするから病院へ向かいたいと伝えるとオッケーが出たので、

今回もUberに乗って行きました。

Uberの運転手はもがく私にびっくりした様子で、猛スピードで病院へ連れて行ってくれました。

朝5時ごろだったので道路は空いていて、スピード違反で捕まることなく病院につきました(笑)。

2人目も水中出産、でも破水なし

電話で事前に水中出産したいので部屋が空いていればお願いしますと伝えてあり、病院に着くと、

電話で話していた助産師さんが出迎えてくれて、すぐに浴槽付きの部屋に通してくれました。

助産師さんは見るからにベテランの年配の方で、研修生が隣についていました。

私はまずベッドに横になったのですが、どこで産みたいか聞かれたので、

お風呂に入りたいというとすぐにお湯を溜めてくれました。

1人目の時は破水から始まったので、今回も破水から始まると思っていました。

でも、一向に破水しないまま陣痛だけが進んでいきます。

何度も助産師さんに「My water is not broke!!」と破水してないことを確認したのですが、

「That’s okay~~」って毎度笑顔で言われたので、とりあえずそのまま力んでいました。

数回力んだところで、「Last one~~」と言われ、次で産まれるぞ!という感じだったのですが、

私から見えるのは白い丸い膜のみ。最後の力みで、白い膜に入ったままの赤ちゃんが出てきました。

病院について1時間半経ったところでした。

私のお腹に乗せてくれようとしたのですが、

臍の緒がとても短くお腹に乗せれるほどの長さがなかったので、

私からは全貌は全く見えなかったのですが、膜の中で丸まった赤ちゃんと手が見えました。

助産師さんが「Lucky girl♡」と言って膜を割り、赤ちゃんを私の胸元に置いてくれて、私が抱きました。

膜から出たばかりの赤ちゃんは真っ白の脂質が身体中についていて、私にもつきました。

この脂質は体温で溶けるよって言われてそのままの状態でしばらく様子を見ていると、

確かに自然と白いのがなくなっていき、肌に赤みのある色が出て新生児らしくなっていきました。

以前Facebookの記事で、臍の緒をすぐに切らないほうが良いというのを見ていたので、

「3分以上待って欲しい」とお願いしたら、そのようにしてくれました。

参考にしたのはこんな内容でした。

赤ちゃんが生まれた瞬間、血液の3分の1はまだ体外にあります。臍帯を90秒遅らせると、血液細胞が60%多く供給されます。生後1年間持ち堪えるのに十分な鉄分が得られます。感染症と戦うための白血球が得られます、抗体が得られます、体の修復を助ける幹細胞が得られます。研究者らは、出生後3分以上経過してから臍の緒を切断された子どもは、10秒以内に切断された子どもよりも社会性や細かい運動能力が優れていることを発見した、というものです。

これを読んでいたので、今回はお願いしてみました。

その後、研修生の方が胎盤を出してくれて、私はベッドに横になりました。

超安産に感謝

1人目の時も安産でしたが、2人目も超安産でした。

会陰も無傷、出血もほとんどなく、普通に歩ける状態でした。

私にはたぶん、守ってくれているご先祖様がいるような気がしていて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

産後は、すぐに家に帰りたかったのでその旨を病院側に伝えたら、

ペーパーワークが終われば夕方には帰れますよと言われたので、お願いして夕方には帰宅し、

夕食の準備をして家族でご飯を食べました。

母は、あっという間に終わった出産すぎてしかも産後の体調も良好で、本当に子供を産んだのかと不思議だと何度も言っていました。

エンコール出産だったと判明

後に、白い膜は何だったのか調べると卵膜だということが分かり、「エンコール出産」と呼ばれる珍しい産まれ方で、8万人に1人の割合で起こることも分かりました。

産後2日目に買い物に出かけた際、知り合いのママ友に会ったのですが、

実はその方も水中分娩でエンコール出産(出産途中で卵膜は割れた)だったと言っていて、

そのまた知り合いも同じ経験を持っているということが分かりました。

どうやら水中で出産する人の20人に1人は卵膜のまま産まれてくるという報告もあるようです。

長男の反応

私が産後、病院から自宅に帰ると、当時3歳になる息子は驚いた様子で言葉が出ませんでした。

朝方、陣痛でもがいていた私の姿に戸惑った様子で起きていて、父に預けて出て行ったので、

何事かと思ったことでしょう。

赤ちゃんを見た息子に「どう思う?」って聞いたら、「可愛い」と言いました。

意外にもその言葉が聞けたので私は嬉しかったです。

赤ちゃんがえりもしっかりあって、ママじゃないと嫌だし、

おじいちゃん、おばあちゃんの前では嫌なことばかりするし大変でしたが、

ひどい赤ちゃんがえりは2カ月ほどで徐々に収まりました。

破水せず、卵膜に包まれたまま生まれてきた娘。

まさか自分がその8万分の1に入るとは思ってもいませんでした。

あの日、湯船の中で見た小さな白い膜と、その中で丸まっていた小さな手を、

私はきっとこの先何度も思い出すと思います。

息子の「可愛い」のひと言も、両親が駆けつけてくれたタイミングも、全部が重なって迎えられた特別な出産でした。

この奇跡みたいな出会いに、改めて感謝しています。

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